
固体粒子の単位重量あたりの表面積のことを比表面積といいます。 吸着剤や除湿剤として用いられる活性炭やシリカゲルは内部に多くの細孔をもち表面積が 1gあたり数百㎡におよぶものもあります。 この比表面積を測定するには、幾つかの方法がありますが、分子断面積が既知(窒素等) の気体粒子を固体粒子に吸着させ、その個数から表面積を測定することできます。 これを気体吸着法といいます。 また、気体粒子の吸着数は気体圧力の増加に伴って増えていきますが、その増加パターンにより 固体粒子内部の細孔のパターンを知ることができます。

上はある試料に対し、窒素分圧を上げたときの累積吸着量のグラフです(※下のグラフ)。 圧力を増加させるにつれ、吸着される分子の量が増えていることがわかります。 吸着剤の表面積や細孔のパターンなどを測定し、吸着剤の製法や汚染物質の除去との関連 に関する研究が行われています。