地球工学科では、3回生終了時までに所定の単位を修得して、4回生時に研究室に配属され、特別研究(卒業論文)を完成させることが卒業の要件となります。研究室はそれぞれ所属する大学院、専攻が異なるため、大学院進学を考えている人はそれぞれの大学院、専攻の募集要項に従って院試を受けることになります。
研究室見学
研究室の情報は、先輩や先生方、ウェブサイトなどで得ることができますが、実際にその研究室を訪問し、先生方やその研究室に所属する学生の話を聞くことが、研究室の様子を知る良い方法です。後期試験や卒業論文、修士論文の提出が終了する2〜3月に研究室見学に行く人が多いようです。高岡研究室への研究室見学の方法については右メニューを参照ください。
研究室配属の決定
4回生の研究室配属は4月の中旬に決定します。例年、その前の1週間、吉田で教室が開放され、4回生内で研究室配属の調整が行われます。研究室には定員があります。
研究室の生活
高岡研究室では、特にコアタイム(必ず研究室にいなければいけない時間)は定められていません。しかし、各自の研究を進めるため、ほぼ毎日全員が研究室に来ています。朝早くから来る人や午後から来て夜遅くまで実験に取り組む人など、生活時間帯は様々です。実際、高岡研究室の電気は1日中消えることなく、「眠らない研究室」であるといえます。
特別研究(卒業論文)テーマの決定
4回生の特別研究(卒業論文)のテーマは5月末までに決定します。事前に先生方が綿密に打ち合わせをし、時代の先を見た、1-3年間の研究に値するテーマが幾つか用意されます。自分の希望が優先されますが、実験・測定機器の都合等から調整を行うこともあります。
研究室のゼミ
研究室のゼミは、隔週で行われる全体ゼミがその中心です。2回に1回の割合で、自分の研究テーマについて、進行状況や前回の発表からの進捗の報告と考察、今後の研究計画等を発表します。先生方を含め、全員が参加するゼミであり、発表後には先生方や他の学生から指摘や質問等が行われます。自分のテーマとは直接つながりのないテーマであっても、実験の組み立て方や考え方など、参考になります。4回生については、2008年度は前期中に1-2回の発表が行われ、研究の背景と目的および既存の研究に関する調査内容の発表が行われました。
院試
高岡研究室で大学院への進学を考えている人は、主に工学研究科都市環境工学専攻の大学院入試を受けることになります。進学を考えている人は、前期中には院試の勉強が中心になると思います。
院試は、専攻単位で行われます。試験科目はTOEIC又はTOEFLのスコア提出、学部成績、数学、専門(環境物理学、環境化学、環境生物学から選択。)となっています。但し、2011年度の場合は異なる場合がありますので、詳しくは、毎年6月以降に配布される募集要項を見てください。
高岡研究室では、院試の過去問や先輩方が院試勉強に用いたノートや資料が受け継がれています。今年院試に合格した先輩からアドバイス等を受けることができます。また、研究室内で院模試を行うことで、4回生の院試をバックアップします。
研究室の生活
院試が終了し、しばらくすると研究が本格化します。簡単な実験手順や文献調査は前期のうちから行っていますが、これからは研究が中心の生活となります。測定装置や実験の仕方について、共通する部分も少なくないのでそういった部分は修士の人から教えてもらいながら進めていきます。
しかし、今まで研究室で扱ってないテーマや実験装置や系を作成する必要がある場合もあります。
そういった場合は、先生方などと検討しながら自分で考えて進めることになります。学生実験などは実験装置や条件が設定されていますが、研究ではそういったものがありません。過去の研究例などを参考にしながら組んでいきます。大変ではありますが、そこが面白い点でもあります。
後期のゼミ
後期の研究室ゼミは、全体ゼミのみとなります。後期の全体ゼミでは4回の発表があり、そのうち1回(1月前半)は4回生のみを対象としたゼミとなります。
4回生後期は研究が中心です。このゼミにより自分の研究計画の調整や見直しを行い、計画的に研究を進めることができます。
特別研究(卒業論文)提出と発表
卒業論文提出は例年2月1日頃となっています。高岡研究室はぎりぎりまで妥協せずに実験・研究を行うので、その執筆はまさに直前となります。卒業論文の作成にあたっては、先生方の厳しい添削やM1のサポートがつき、研究室を挙げて取り組みます。卒業論文の作成はそれまでの実験、研究から執筆まで決して楽なものではありません。しかし、それを乗り越えて完成した卒業論文はきっと価値のあるものになっていると思います。
卒業論文の発表は提出から1週間後程度に行われます。発表形式は発表10分、質疑7分となっていることが多いようです。