イオンクロマトグラフはクロマトグラフの一種です（クロマトグラフについては ＧＣ／ＭＳの項を参照してください）。 イオンクロマトグラフは固定相としてイオン交換体を用いることで、 無機イオン、有機酸といったイオン性物質の分離を行なう装置です。 イオンによりイオン交換体上で保持される時間的長さが異なることを利用して、 試料中のイオンを分離します。溶液の電気伝導度等を利用し、検出することで 対象とする試料中イオンの定性・定量分析をすることができます。


２つ上の写真で左側はポンプ、検出器の各ユニットになっており、右側は カラムオーブンのユニットとなっています。カラムオーブン内部の様子は上の写真で示します。 カラムオーブン内は恒温に保つことが出来るため、高い精度の分析につながります。 中央に見える銀色の筒がイオン交換樹脂です。 イオンクロマトグラフを用いることで、塩化物イオン、アンモニウムイオンなどのイオンや ギ酸、酢酸などの有機酸など環境試料において重要なイオン種を定性・定量分析することが出来ます。