使用装置:TG/DTA
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正式名称 | 機種番号 | 製造者 |
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示差熱熱重量同時測定装置 - Thermogravimetric / Differential Thermal Analysis - | ThermoPlus TG8110 | リガク(RIGAKU) |
一般に物質を加熱すると、温度変化に応じて状態変化・化学変化が生じ吸熱・放熱を伴います。 また、蒸発や化学変化により重量変化も生じます。 示差熱熱重量同時測定装置はこれらを同時に測定する装置です。 示差熱分析(DTA)は昇温パターン既知の基準物資と試料を同一電気炉に設置し、加熱における 両者の温度差を熱電対の起電力として定量的に測定します。 また、熱重量分析(TG)は微小な天秤の傾きを光電素子を用いて測定します。
上のグラフは水酸化ニッケル(Ni(OH)2)のTG-DTA曲線です。青い曲線が基準物質との温度差(DTA曲線;縦軸左)、 赤い曲線が重量変化(TG曲線;縦軸右)を表しています。DTA曲線に注目すると300℃付近で大きな吸熱ピークが あることがわかります。さらに、同じく300℃付近でTG曲線からも大きな重量減少が観察されていることから、 これは水酸化ニッケルの脱水(Ni(OH)2→NiO+H2O)による吸熱と推測されます。 熱に対する応答(熱分析)を測定することで、焼却灰やその他の廃棄物の処理特性の研究を行っています。