使用装置:FT-IR

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正式名称機種番号製造者
フーリエ変換赤外分光光度計 - Fourier transform InfraRed Spectrophotometer - FTIR-8400 島津製作所
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物質に可視光より波長の長い赤外線を照射すると、試料の構造により赤外線の吸収がみられます。 この吸収は、分子の振動により双極子モーメントが変化することによるもので、そのスペクトルを 解析することで、分子の構造または官能基の推定を行うことができます。フーリエ変換赤外分光光度計は赤外線の吸収スペクトルを、光の干渉を用いて測定するもので、コンピュータ内でフーリエ変換を行うことにより全波長領域のスペクトルを得るものです。

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上のグラフはある活性炭(黒線)をベースに、処理を行うことで活性炭の構造や官能基の変化を測定したものです。 横軸は赤外線の波長の逆数に対応しています。特に処理1(赤線)のスペクトルに着目すると、幾つかの ピークが成長していることがわかります。これらは解析により、カルボニル基、ヒドロキシ基、エーテル基、エポキシ基 などのピークであることが推測されました。処理1により活性炭に対して、酸素含有基が導入されたことがわかります。