使用装置:TOC

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正式名称機種番号製造者
全有機炭素計 - Total Organic Carbon - TOC-5000 島津製作所
固体試料燃焼装置 SSM-5000A 島津製作所
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有機物は燃焼、熱分解に伴い二酸化炭素を発生します。この二酸化炭素を定量することで、 試料中の炭素量を知ることができます。TOC計はSSM(固体試料燃焼装置)を用いて 試料を高温ガスで燃焼、熱分解し、その二酸化炭素をTOC計が検出します。 また、試料中の無機炭素(IC)は酸を添加することで、二酸化炭素として遊離するので、 TC同様に測定することができ、TCとICの差分から有機炭素(TOC)を知ることができます。

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総炭素量、有機炭素量は下水や下水汚泥の基礎的な性状を表すパラメータです。 また、焼却灰・焼却飛灰に含まれる炭素は未燃炭素と呼ばれ、灰の性状や焼却状況を 表す指標であると同時に、ダイオキシン類などの有機汚染物質との相関が確認されています。 右図は実際のTOC測定ボートに入れられた試料です。ボートは長さ5cm程度であり、 試料量は含有炭素量によりますが数〜数十mg程度です。また、TOC計は溶液測定モード をもっており、溶存態有機炭素も定量することが出来ます。